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平和ボケした僕らのための日録。30代・既婚者・ベース・機材・バンド・ラジオ

【ネタバレあり】20180614 ロッキンカルテット

今回は初めての試み、名古屋ブルーノートへ行って参りました〜。山田さんがなかなかソロで弾き語りしに来てくれないから、、と思ったらこんな盛大な企画…。最高。

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オリジナルカクテルの“共鳴”のチラシ

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空前のマイブーム、オリーブを添えて

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すごく飲みやすかったけど、テキーラ×赤ワインなのであとからすごくベロベロコース。

 

取り急ぎセトリをば。

1.冬のミルク

2.生命線

3.ひとり言

4.罠

5.コバルトブルー

6.空、星、海の夜

7.Si-So♪Dance(カルテットのみ、多分この曲であってると思います…。)

ここからピアノin

8.木蘭の涙(スターダストレビューカヴァー)

9.あなたが待ってる

10.ガーデン

11.美しい名前

en.With you

 

こうしてみると、バックホーンの曲はほぼベスト盤に収録されている割とベタな選曲。

しかしながらロックバンドで編曲された曲をカルテットで再編曲すると、こんな感じになって丸裸になったような感じになる(山田さん談)
1st ギターソロパート・主メロ・パーカッション(!)

2nd ギターアルペジオパート(ハイ)・サブメロ

ヴィオラ ギターアルペジオパート(ロー)・リフ

チェロ ベース

わりと原曲に近いアプローチでした。

 

冬のミルクでは1stヴァイオリンがドラマのようにヴァイオリンをパーカッションのように使っていた。なるほど、こういうアプローチがあったのか、と驚いた。山田さんは第1部でも本気を出したのであろうと容易に想像できるかすれ気味の声でスタート。ちなみにベースラインがチェロでなかなか忠実に再現されていて、2Aメロは新録仕様のベースラインだった。

そして、生命線。ヴィオラがギターのアルペジオを弾いて、2ndが音源でいうシンセ的な音作りの箇所を担当したり、原曲をカルテットによって丸裸にしたアレンジがよかった。1サビ後のイントロでも1stはパーカッションのようなアレンジをしていていたなかなか見事なアプローチ。

ひとり言。バックホーンでもここ最近見ないマニアックな選曲。不穏なアルペジオも忠実に再現されて、先ほどまではなかなかカルテットと同調していたが、この曲では山田さんとカルテットが分離しているような印象を受けた。もちろんわざと。

罠。イントロのリフは全員ユニゾン。Aメロや、1A2A間のギターフレーズはまるでヴァイオリンで弾くために考えられたフレーズだったのかと思うほど良かった。この曲でもチェロはベースラインを再現されてていた。エレキベースを弾く身としてはフレットレスであのサビの3・3・2フレーズを弾くのは至難の技だと思う。

コバルトブルー。イントロでは青い照明がとても映えていた。そして、ここでくるか…!という曲順。バンドでは、チューニングを変則的に行ってリフを弾きやすくしているのだが、よくぞ全員弾き切った、さすがプロ…と感心した。激しい曲が登場して、ラストサビでは山田さんからは汗が多量に飛び散っていた。あの景色はとても美しかった。

空、星、海の夜。アルペジオを2ndとヴィオラでピチカートでハモらせたり、ジブリ感が増していた。歌は叫ばず控えめで、どっしりとした歌いっぷりだった。

Si-So♪Dance。カルテットのみのアレンジ。すごくかっこよかった。曲が終わった後にこの曲名言ってたはずだけど、Apple Musicで帰りに聴いたらアレンジが全く違ってこれで合ってるか不安になっている…。笑

そして、次の曲からピアノを迎えて後半戦。

木蘭の涙。カバー曲を一曲やるというルールで山田さんが選曲した曲。「さっきまでコバルトブルーみたいな曲歌ってた人が選ぶとは思わなかった」とNAOTOさん。山田さんらしい粘っこい歌いっぷりでとても良かった。

あなたが待ってる。ストリングスもピアノも原曲ではフューチャーされている曲だが、ストリングスのアプローチがまた違っていて面白かった。もちろんチェロによるベースライン再現度がかなり高かった。

ガーデン。唯一のベスト盤未収録曲。4thシングルカップリング曲でありながら、ファン人気の高い(と思われる)曲がまさかの抜擢。正直、これ歌ってもらえたら最高だよなぁ〜ってずっと考えてた。向かいの席に座ってた方も山田さんが歌い出した瞬間、思わず口を手で塞いでいたので、同じ気持ちだったのであろう。ベースパートがピアノとチェロがユニゾンしたり、1stヴァイオリンがまたもやパーカッシヴに、プレイしたり2ndとヴィオラがギターのパートを儚げに弾いていて、もう完璧。これで音源作っていただきたい、そして無限に聴きたいと思うレベルでよかった。近年バンド時では半音下げていると思ったけど、この時は原曲キーだった気がする。楽器隊の音量がバンドに比べて小さいから気負わず声が出せたりするのかな、と思った。

本編最後、美しい名前。バンド・ストリングス編成でツアーをした時のストリングス隊とのアレンジのアプローチとはまた違って、こちらも良かった。

アンコール・With you。歌う前に山田さんが「バックホーンが20周年を迎えることができて、活動の最初の頃は痛みとか悲しみをぶつけてきたけど、それを乗り越えてみんなと繋がることができた。これからもよろしく。」といった感じのことを言っていた。たしかにWith youは活動初期の鬱屈した感じとは正反対の曲ではあるが(With youのような優しい曲はもちろんあったけど、顔となる、代表とするような立ち位置ではなかった)、長年応援してきた身からするとこの曲は本気でいろんな人に聴いてほしい、個人的にはいろんな人に勧めたい曲No.1。とまぁ個人的な感情多めでしたが、カルテット+ピアノで再現された世界観はとても雄大で、最後の曲を飾るのに相応しかった。この曲のチェロのベースライン再現度がかなり良かったです。

 

とまぁ、ざっくりでしたがレポートでした。名古屋ブルーノート、接客が最高でした。こんな若者にも手厚く対応していただいて、、ありがとうございます。